2011年5月24日火曜日

福島第一原発「事故調査・検証委員会」の設置へ~委員長に畑村洋太郎氏

 5月24日、報道によると、政府は閣議で、東京電力福島第一原子力発電所の事故の事故調査を行い被害の拡大を防ぐとともに、事故の再発を防止するための政策を提言する「事故調査・検証委員会」の設置を決めた。委員長には畑村洋太郎氏(東大名誉教授、70歳)が起用されることが発表された。

 畑村氏は、東大工学部の教授を経て、過去に起きた失敗事例の背景や組織的な原因を究明し、事故の再発防止に役立てようと「失敗学」を提唱、平成14年には「失敗学会」を設立して、理事長をつとめている。
 委員会は事故を中立の立場から多角的に行うため、委員は原子力行政に携わった人をなるべく避けて、原発事故の当事者と利害関係のない人を選ぶという。
 
 委員会は、今回の事故の原因究明にとどまらず、政府と東京電力の事故対応の問題点、過去の原発政策、原子力行政をめぐる政府機関のあり方など、幅広く検証するという。このため、菅首相や海江田経済産業相ら関係閣僚らからも聞き取り調査を行う予定で、東京電力関係者のほか、国際原子力機関(IAEA)の専門家からも意見を聞く方針。できるだけ早く検証作業に入り、今年中に中間報告をまとめるという。
《参考記事》
「事故調トップに「失敗学」畑村氏 政府、調査委設置を決定」  2011/05/24 14:00 【共同通信】
http://www.47news.jp/CN/201105/CN2011052401000114.html
 
「原発事故調設置、委員長に「失敗学」の畑村氏」  (2011年5月24日10時12分 読売新聞)
http://www.yomiuri.co.jp/politics/news/20110524-OYT1T00256.htm?from=any

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