2013年3月9日土曜日

エレベーター事故の刑事裁判、11日初公判

 2006年6月、東京都港区の集合住宅で、当時都立高校2年だった市川大輔くん(当時16歳)が、扉が開いたままかごが上昇し、エレベーターに挟まれて亡くなった。この事故で、シンドラーエレベータの元幹部ら2人が業務上過失致死罪に問われ、3月11日東京地方裁判所で初公判が開かれる。
また、2006年4月に保守点検業務を引き継いだ「エス・イー・シーエレベーター」の社長ら3人も起訴されている。

 事故から約6年9カ月、2009年7月、メーカー、保守点検会社双方の担当者らの起訴から約3年8か月、ようやく裁判が始まる。
  市川さんは、事故から、ずっと
「事故原因の究明はまだなされておらず、独立、中立的な調査機関で徹底的に行って原因を明らかにすることが、二度と同じような事故を起こさないことにつながると信じています」と、訴えてこられた。メーカーからも、保守点検会社からも、事故の原因について、何ら説明がなされないばかりか、謝罪さえもなされず、お子さんの命を奪った事故がなぜ起きたのか、息子さんに説明してやれなかった、と語っていた。

 遺族は大切な人を亡くした悲しみの中で、必死に原因究明や再発防止を訴えている。事故原因究明に向けて、メーカーや関係機関は、もっとすばやい対応でのぞむべきだ。
 早く裁判がすすめられ、事故原因の究明と再発防止に役立つとよいと思う。

《参考記事》
「東京・芝のエレベーター事故死: 6年9カ月経て、11日初公判 遺族『真相確かめたい』」 毎日新聞 2013年03月08日 東京夕刊
http://mainichi.jp/select/news/20130308dde041040020000c.html

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